【保存版】そろばん進級の目安完全ガイド|年齢・級別・検定対策まで徹底解説!

「そろばんを習わせているけれど、うちの子の進級スピードはこれで大丈夫?」
「検定合格まで、どのくらいかかるんだろう…」
そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?

本記事では、そろばんの進級速度や学年別の進度目安、効果的な練習法、検定対策のポイントまで徹底解説します。

  • 進級が早い子・遅い子、それぞれの特徴とサポート方法
  • 年齢・学年ごとの進度と、それに合わせた最適な練習プラン
  • 家庭でできる効果的な練習法とおすすめ教材・問題集
  • 本番に強くなるための模擬試験活用法
  • 中長期的に身につく集中力・暗算力・学習習慣のメリット

など、初めてそろばんを習わせる保護者の方から、検定合格を目指す方まで役立つ情報を網羅しています。

この記事を読めば、
「焦らず、わが子に合ったペースで進級できる方法」がきっと見つかります。

この記事は、オンライン専門そろばん教室 東谷珠算塾の塾長が執筆。

信頼ある情報とプロの目線での解説で、皆さんのそろばんスキルアップのお手伝いをします。

目次

そろばん進級速度の全体像と進度の目安

子供がそろばんを弾いている手元

そろばんを習い始めると、保護者の多くが気になるのが「うちの子の進級は早いの?遅いの?」という疑問です。

結論から言うと、進級スピードには大きな個人差があり、一概に何級までが“普通”とは言い切れません。

ですが、平均的な進度の目安や、学年別・性格別の傾向を知っておくことで、焦らずに適切なペースで学習を進める指針になります。

この章では、そろばんの進級スピードに関する全体像を、初心者にもわかりやすく解説していきます。

そろばん進度の平均と進級ペースはどれくらい?

一般的に、週2~3回のそろばん教室に通っている子どもは、1年で2〜5級分進むのが平均的なペースと言われています。

たとえば、9級からスタートした場合、

  • 約4〜6ヶ月で7級〜6級
  • 1年後には5級〜4級程度に到達

というケースが多く見られます。

ただし、この進度は「継続して学んでいる」「家庭でも軽く復習している」という前提があるため、週1回通い+自宅練習なしの場合は、1年で1級進む程度になることもあります。

また、級が上がるほど合格基準が厳しくなり、進級のスピードも徐々に落ちていきます。

特に3級以上になると、内容も難しくなり、進級や合格までに半年〜1年以上かかる子も少なくありません。

進度を気にするよりも、「合格するたびに少しずつ自信をつけること」が継続のコツです。

進度が早い子・遅い子の特徴と目安

そろばんの進級速度は、「年齢」や「学年」よりも、「性格」や「学習環境」によるところが大きいです。

進度の早い子には、次のような共通点があります。

【進度が早い子の特徴】

  • 間違いを恐れずどんどんチャレンジする
  • 自分でやるべきことを見つけて練習する
  • 数字に対して抵抗感が少なく、計算を楽しめる
  • わからない問題をそのままにしない

一方で、進度がゆっくりな子には、以下のような傾向が見られます。

【進度が遅めな子の特徴】

  • 自分のやり方にこだわりが強い
  • 正解することにこだわり、テンポが遅くなる
  • 家庭でのサポートや練習時間が少なめ
  • わからない問題があることに気付けない or 先生に質問が出来ない性格

進度が早い=優秀、遅い=劣っているというわけでは決してありません。

「早く進むこと」よりも、“身についているか”が最も重要です。

基礎がしっかり定着すれば、後からスピードは自然と上がっていきます。

一年でどれくらい進級する?学年別の違い

学年によって、そろばんの進み方には明確な違いがあります。
これは「理解力」「集中力」「手の使い方」などが年齢によって異なるためです。

【学年別の進度目安】

学年進級のペース特徴・注意点
幼児(年長)年間1〜2級程度ゆっくりだが吸収力が高い。
遊び感覚で学ぶのがコツ
小1〜2年間2〜3級が目安集中力が安定。
週2通い+家庭学習で伸びやすい
小3〜4年間3〜5級計算力が伸びる時期。
進級への意欲が高まりやすい
小5以上個人差大。年1〜2級ほど習い事や塾との両立に注意。
効率のよい学習がカギ

特に小1・小2で「5級前後」まで進んでおくと、その後の3級以上の学習もスムーズに入れます。

また、遅く始めた高学年のお子さんでも、目標を明確にして取り組めば短期間で巻き返すことも十分可能です。

そろばん学習はマラソンのようなもの。

進級に一喜一憂するより、“今の力を丁寧に伸ばす”ことを大切にするご家庭こそ、長く続きやすく、最終的に高い段位まで進むケースが多いです。

学年別(幼児~小学校)の進級ペースと特徴

ジャンプアップを繰り返して成長

そろばんは何歳からでも始められる習い事ですが、実際には学年によって進級ペースや習得の仕方に違いがあります。

その理由は、年齢によって集中力や理解力、手指の発達具合に差があるためです。

この章では、幼児・低学年・高学年の3段階に分けて、そろばん学習の特徴と進級ペースの目安をご紹介します。

幼児・年長から始める場合の進度とメリット

■ 幼児期からそろばんを始めると「遊び感覚」で自然に身につく

幼児・年長のタイミングでそろばんを始めると、“学習”という意識がないまま数字に慣れ親しむことができます。

これは「数に対する苦手意識」を作らせないうえで非常に大きなメリットです。

【進度の目安】

  • 年長から始めて、1年で9級~7級くらいまで進むのが一般的
  • 子どもによっては半年で8級合格など、スムーズな子もいます

【幼児スタートの主なメリット】

  • 数字・珠の動きを「感覚的」に覚えるため定着が早い
  • 手先の器用さや集中力が同時に育つ
  • 入学前に「計算=楽しいもの」という土台を作れる

ただし、急に級を上げようとすると負担がかかり、モチベーションが下がることもあります。

大切なのは、「そろばん=楽しい」を継続させること。

進度は気にせず、週1回+遊び感覚の復習でOKです。

一年生・二年生の進級の目安とペース

■ 低学年は“進度が伸びやすい”ゴールデンタイム

小学校1年生・2年生でそろばんを始めると、集中力・言語理解力・手の動きが安定してきたタイミングなので、進級のペースが早くなりやすい傾向にあります。

【進度の目安】

  • 1年で2~3級分進む子も多く、半年で9級→7級に進級する例も一般的
  • 毎週2回の教室+家庭練習10分程度で、5級~4級まで進める子も珍しくありません

【低学年スタートのポイント】

  • 学校の算数と並行して計算スピードが上がる
  • 合格体験を重ねることで「学習に対する自信」がつきやすい
  • 生活リズムが安定しているため、習い事として継続しやすい

この時期に5級~4級に到達しておくと、その後の暗算力強化や検定対策にも余裕が生まれます。

「学ぶことの楽しさ」を実感できる絶好の時期といえるでしょう。

高学年・遅く始めた子供の進級速度の傾向

■ スタートが遅くても“理解力と意欲”で巻き返し可能

小学校高学年からそろばんを始めると、「出遅れた…」と感じる保護者もいるかもしれません。

ですが、高学年には“自分で考えて理解する力”があるため、短期間で一気に進級する子も多くいます。

【進度の目安】

  • 初心者の状態から始めて、半年で7級〜5級まで到達するケースも
  • 目的意識が強い子ほど1年以内に3級まで進める可能性も十分あり

【高学年スタートの強み】

  • 暗算への移行が早く、珠を動かさずに処理できることもある
  • 合格に対するモチベーションが強く、練習にも前向き
  • 自分で復習や学習管理ができるため、家庭学習の効果が出やすい

ただし、中学受験や塾などとの両立を考える必要があるため、「無理なく続けられるペース設計」が成功のカギになります。

週1回でもよいので、質の高い学習をコツコツ続けることで、確実に進級できます。

そろばんは学年ではなく、「その子のタイミングで始めること」が何より大切です。

どの学年からでも、自分のペースで着実に力をつけていけば、必ず“数字に強い子”になります。

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そろばん級ごとの到達目安(10級・5級・3級・2級)

葉っぱの成長

そろばんを習い始めると、「この級に行くまでにどのくらいかかるの?」といった進度への疑問を多くの保護者が抱きます。

ここでは、10級・5級・3級・2級といった主要なステップに、何年・何歳で到達するのが目安なのかを具体的にご紹介します。

検定を受ける時期の参考にもなるので、学習計画にぜひお役立てください。

そろばん9級・5級までに何年かかる?

■ 初心者が取り組む「最初の壁」は、5級まで

そろばんを始めたばかりの子が、まず目指すのが9級〜5級です。

このレベルは珠の動かし方や数の仕組みを理解するための基礎段階とされており、焦らず丁寧に進めることが重要です。

【進度の目安】

  • 9級〜7級までは、週3回の教室+軽い復習で3ヶ月〜半年ほど
  • 6級は、一気に難しくなり壁と言われる級。6級に進級~合格までに平均半年~1年かかる場合が多いです。高学年以上や理解が速い子の場合は、1ヶ月で6級に合格する例もあります。
  • 5級は、6級が合格できれば、そこまでつまづくことなくスムーズに合格可能。
  • 初心者の状態で始めて、5級まではトータルで約1年〜1年半程度が平均的な到達期間です

【ポイント】

  • この段階では“進級より慣れること”が大事
  • 反復練習で手に覚え込ませることが目標

習い始めはペースに個人差が大きく出やすい時期。

進みが遅いと感じても、ここで焦ってしまうとモチベーションが下がりやすくなるため、リズムよく合格体験を重ねることを意識しましょう。

3級・2級到達までの年齢・期間の目安

■ 「受験や将来に役立つ」レベルは最低3級以上

そろばん学習の中で、大きな節目となるのが3級と2級の到達です。

このレベルに到達すると、計算力だけでなく、暗算力や集中力も飛躍的に伸びている状態といえます。

【到達までの目安】

  • 小1または年長から開始 → 小3〜小4までに3級
  • 週3回+家庭練習で続けた場合、開始から約2年〜3年で3級到達が目安
  • その後、半年〜1年ごとを目標に、1級ずつ進級していくイメージ
  • 段位は、2年以内に昇段することを目標にする

【補足】

  • 3級からは「みとり算」「かけ算・わり算」の桁数が増え、「小数点」や「マイナス計算(補数計算)」が増え、一気に難易度が上がる
  • ミスが増えるため、スピードより“丁寧さ”が合格のカギ

ここを乗り越えられると、「数字に強い子」への成長が加速します。

また、中学受験や他の習い事にも好影響を与えるタイミングです。

日商珠算検定級・資格取得までのステップ

■ 段位や上級資格は「自信と実績」になる武器

日商珠算検定は、日本商工会議所が実施する全国的に認知度の高い資格試験です。

3級からは履歴書にも書けるレベルとなり、段位以上になると全国大会レベルの実力が求められます。

【進級のステップ(目安)】

級位到達目安年齢特徴・目安
9〜5級年長〜小2初級〜基礎習得
4〜3級小2〜小4中級レベル
2〜1級小3〜小6上級・暗算も強化
段位小4~特化訓練が必要な専門レベル

【日商検定の特徴】

  • 3級以上は「正答率+スピード」が求められる
  • 合格には“基礎の正確さ+反復練習”が不可欠

なお、東谷珠算塾のように段階的なカリキュラムを組み、「いつまでに何級を取るか」を逆算できる教室に通うことで、検定合格までの道のりがぐっと短縮されます。

そろばんは単なる計算の訓練ではなく、「資格として将来に残せるスキル」。

それを早いうちに知っておくことが、長期的なモチベーションに繋がります。

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進級・検定合格のための効果的な練習と勉強法

そろばんと問題用紙

そろばんの進級や検定合格を目指すうえで、
「ただ教室に通うだけ」「ただ問題を解くだけ」では限界があります。

結論から言えば、教室での正しい練習+家庭での効率的な復習が必要です。

この章では、検定合格に直結する効果的な練習法を、教室・自宅の両面から詳しく解説します。

授業・教室での練習内容と進度

■ 教室では「正確さ」と「基本リズム」の習得が最優先

そろばん教室での授業は、ただ問題をたくさん解く場所ではありません。

指導者のチェックを受けながら、正しい指運び・珠の動かし方を体に覚え込ませることが第一目的です。

【一般的な教室の練習内容】

  • かけ算・わり算・みとり算の基本パターン練習
  • 見取算(足し算・引き算)で桁数を増やしながら速度アップ
  • 検定模擬試験形式でタイム測定&合格ラインチェック
  • 暗算トレーニングを並行実施(教室による)

【進度のコツ】

  • 「解く速さ」より「正確な珠操作」を重視すること
  • つまずきはすぐに先生に相談し、小さな癖を修正する
  • 1問1問を丁寧に、練習~採点~間違い直しまでが1セットと考える

進度に悩んだときほど、急がず「フォームの見直し」や、問題を見ることに時間をかけすぎていないか(指が止まっていないか)を重視しましょう。

スムーズな珠さばきができれば、後のスピードアップは自然についてきます。

自宅での練習やテキスト・問題の活用法

■ 家庭では「習慣化」と「反復」で定着を狙う

教室だけでは練習量が足りないため、自宅練習が合格への大きなカギとなります。(最低でも週に3時間は授業含めて時間必要)

ただし、やみくもに量をこなすのではなく、短時間でも継続できる仕組みを作ることがポイントです。

【効果的な自宅練習の進め方】

  • 毎日5〜10分、必ずそろばんを触る(習慣化重視)
  • 教室でもらった宿題・問題集を中心に反復する
  • 間違えた問題は解き直しシートを作り、翌日もう一度チャレンジする
  • ストップウォッチやアプリを使い、タイムトライアル形式でゲーム感覚を取り入れる

特に、「家庭学習の時間を決める」「タイムを測る」「結果を記録する」だけで、子どもの集中力とモチベーションはぐっと上がります。

集中力・計算力向上のコツ・ポイント

■ 上達する子の共通点は「短時間でも集中している」

集中力と計算力を同時に伸ばすためには、次のポイントを意識しましょう。

【集中力・計算力アップのコツ】

  • 練習前に1分間の深呼吸やストレッチを取り入れる(リセット効果)
  • 1回の練習を「問題5問+タイム計測1セット」など、短期集中型にする
  • 練習後には小さなご褒美(シールやスタンプ)で達成感を味わわせる

【注意点】

  • 長時間だらだら練習するより、短時間で集中して終える方が効果は高い
  • 苦手な問題だけに偏らず、得意な問題も交えてメリハリをつけること

さらに、練習中は保護者の方は「答えを教える」のではなく、「挑戦したことを褒める」スタンスでサポートすることが、子どもの意欲を育てます。

進級・検定合格を目指すなら、東谷珠算塾で最短ルートを!

そろばんの進級や検定合格には、正しい練習法と段階的な目標設定が欠かせません。

とはいえ、ご家庭だけで計画を立てたり、モチベーションを維持するのは難しいこともあります。

そんな時は、個別サポートとオンライン指導に特化した東谷珠算塾にお任せください。

東谷珠算塾では、

  • お子さま一人ひとりのレベルに合わせたカリキュラム設計
  • 目標級位までの逆算スケジュールと進度管理
  • 自宅学習のアドバイスや教材選びまで徹底サポート

を通じて、短期間での進級・検定合格を力強くサポートしています。

「今の進度でいいのか不安…」
「そろそろ検定合格を目指したい」
そんな方は、まず無料のオンライン体験授業で、実際のサポートを体感してみませんか?

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進度を左右する要素と進級を早めるための工夫

子供がそろばんの練習をして母親が褒めている

そろばんの進級スピードには、単なる「努力量」だけでは測れないさまざまな要素が影響します。

進み方には個人差がありますが、進級を少しでもスムーズにするためのコツを押さえておくと、より効率的に力を伸ばすことができます。

この章では、進度に影響する要素と、成長を加速させる工夫について詳しく解説します。

子供の年齢・理解度・学年の影響

■ 「年齢」より「理解度」が進級に直結する

そろばん学習では、年齢が低いから早い、高いから遅いという単純な関係は成り立ちません。

最も大きく影響するのは、数字やルールへの理解度練習への取り組み方です。

【年齢・理解度による違い】

  • 幼児:感覚的に珠の動きを覚えるが、集中時間は短め
  • 小1〜小3:論理的に数を捉えはじめ、進級ペースが伸びやすい
  • 小4以降:理解力は高いが、他の習い事との兼ね合いで練習量に波が出やすい

【進級を早めるポイント】

  • 「わかったふり」を見逃さず、本当に理解できたかを確認する
  • 苦手な単元は早めにフォローし、つまずきを放置しない

理解が伴わないまま進むと、必ず後で壁にぶつかります。

焦らず、基礎の定着を大切に進めましょう。

先生・教室の指導方法の違いと選び方

■ 「合う先生・合う教室」が成長スピードを大きく左右する

そろばん教室は、指導方針や練習スタイルが教室ごとに大きく異なります。

子どもの性格に合った教室選びは、進級ペースにも直結する重要なポイントです。

【教室・先生の違いポイント】

  • スパルタ型 or 褒め育て型
  • 個別指導重視 or 集団練習中心
  • 進級スピード重視 or 理解優先型
  • 全てを教える or 生徒が自主的に考える時間を作る

【選び方のコツ】

  • 体験授業を必ず受け、子どもの反応を観察する
  • 先生との相性(声かけ・指導スタイル)を重視する
  • 「その子に合わせた指導計画があるか」を確認する

無理に合わない教室に通わせると、練習が嫌になり、進度も停滞するリスクがあります。

教室選びは慎重に、「楽しく続けられるか」を第一に考えましょう。

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練習量・ペース配分と家庭のサポート

■ 「毎日続ける小さな習慣」が最強の武器になる

そろばんの上達には、特別な才能よりも、コツコツとした反復練習が欠かせません。

しかし、小学生に「自主的に継続」させるのは簡単ではないため、家庭でのサポートが重要になります。

【家庭でできるサポート例】

  • 練習時間を「毎日決まった時間」に固定する(例:夕食後の10分)
  • 練習内容をカレンダーやノートに記録し、可視化する
  • できた問題にはシールやスタンプをつけ、達成感を演出する

【ペース配分のポイント】

  • 平日は5〜10分の軽め練習、週末にまとめて検定問題練習
  • 苦手問題だけでなく、得意な問題にも触れてバランスを取る

子どもは「小さな成功体験」を積み重ねることで、自己肯定感とチャレンジ意欲が高まります。

進級を加速させたいなら、親子で「できた!」を一緒に喜ぶことが何より効果的です。

進級が遅いと感じた時の対処法・質問例

保護者が先生に相談

そろばんを習っていると、どうしても「周りの子より進級が遅いのでは?」と気になる場面が出てきます。

ですが、焦りは禁物です。

進度には個人差があり、大切なのは“その子のペースで着実に伸びているか”を見ることです。

この章では、進級が遅いと感じた時の具体的な対処法と、教室との上手な連携の仕方をご紹介します。

進級が遅い原因と解決策

■ 遅れには必ず理由がある!まずは「原因」を見極めよう

進級が遅くなる原因は、大きく分けて次のようなものがあります。

【主な遅れの原因】

  • 珠の動かし方・計算手順がまだ定着していない
  • ミスを恐れるあまりスピードが出ない
  • 練習量が不足している
  • 学年や他の習い事で忙しく、集中できていない

【解決策の例】

  • 正しい珠の動きを、基礎からゆっくり復習する
  • 間違いを恐れず「まずは最後まで解く」練習を増やす
  • 練習時間を固定して、日常の中に組み込む
  • 1問でもできたらしっかり褒め、成功体験を積ませる

進級スピードは結果であり、焦って無理に進めても根本的な解決にはなりません。

「今の理解を深める」ことに集中することが、結果的に近道になります。

教室・先生への質問と相談の仕方

■ モヤモヤはそのままにしない!積極的に先生と話そう

進級について不安を感じたら、一人で悩まず、教室や先生に相談することが大切です。

先生は、客観的に子どもの状況を見て、適切なアドバイスをくれる存在です。

【質問・相談の例】

  • 「最近、進級に時間がかかっているように感じますが、原因は何でしょうか?」
  • 「家庭ではどのような練習をサポートすれば効果的でしょうか?」
  • 「本人が少し自信をなくしている様子なので、モチベーションを保つ工夫はありますか?」

【相談する時のポイント】

  • 「遅い・早い」だけでなく、「今どこでつまずいているか」を具体的に聞く
  • 教室の練習方針を理解し、自宅でのサポートに活かす
  • 先生と目標級位やペースのすり合わせをする

先生とのコミュニケーションを深めることで、より効果的な練習計画を一緒に立てることができます。

お子さんが楽しめる工夫と苦手克服法

■ 楽しく続けることが、一番の近道!

子どもは、楽しいと感じたときにこそ、一番伸びます。

進級が遅れているときこそ、楽しさを取り戻す工夫を取り入れることが重要です。

【楽しさを取り戻すアイデア】

  • 練習をゲーム感覚にする(タイムアタック、スタンプカードなど)
  • 1ヶ月に1回「お楽しみ練習日」を設定する(ゲーム形式の問題や、対戦など)
  • 苦手な部分は、小さな成功体験を積ませて少しずつ克服
  • 「できた!」を家族みんなで褒めて盛り上げる

また、苦手意識が強い場合には、珠の動きを復習する超基礎ドリルや、暗算アプリなどを併用するのも効果的です。

進級そのものより、「そろばんって楽しい!」という気持ちを持ち続けることが、最終的な上達への一番の近道です。

そろばんで身につく力と進級のメリット

そろばんで身につく力、計算力・集中力・数字感覚

そろばん学習は単なる計算トレーニングに留まりません。

続けることで、子どもたちに一生ものの力を育てる習い事となります。

この章では、そろばんを学び進級していく中で、どのような力が身につき、学校生活や将来にどう活かされるのかを詳しく見ていきます。

計算力・算数力・暗算力の向上

■ そろばんは「数字の感覚」を体で覚え、計算力を飛躍的に伸ばす

そろばんの最大のメリットは、計算力を無理なく、しかも高速で身につけられることにあります。

【そろばんで身につく力】

  • 桁数の多い計算をスムーズに処理できるスピード力
  • ミスを防ぐための丁寧な確認力
  • 暗算で「見えないそろばん」を頭の中でイメージする能力

【算数への効果】

  • 計算問題の処理が速くなり、応用問題に取り組む時間が増える
  • ミスを恐れずチャレンジできるので、数学的思考力も育つ

特に、小学校中学年以降になると、算数の授業で「かけ算」「わり算」「小数・分数の計算」が重要になってきます。

そろばんで基礎力を身につけた子は、授業内容をすぐに理解できるため、算数が得意科目になりやすいです。

集中力・理解力・数字感覚が身につく理由

■ 「指を動かす×脳を使う」二重刺激で、頭がぐんぐん鍛えられる

そろばんの珠を動かす作業は、単なる手先のトレーニングではありません。

実は、指先を動かすことで脳の前頭前野が活性化し、集中力や理解力を高める効果が科学的にも認められています。

【そろばんによる脳育効果】

  • 指先の微細運動で脳が刺激され、集中力が持続する
  • 左右の脳をバランスよく使うことで、情報処理スピードが向上
  • 数字を視覚・感覚でとらえることで、直感的な理解力が育つ

また、そろばん学習では常に「今、何をしているか」を意識しながら手を動かす必要があるため、
漫然と作業するクセがつきにくくなり、論理的思考や注意力も自然と鍛えられます。

数字を「単なる記号」としてではなく、「量」や「関係性」として捉える感覚が育つ点も、そろばんならではの大きなメリットです。

学年・学校生活へのプラス効果

■ そろばん経験者は「自己管理力」と「学習習慣」が違う!

そろばんで身につけた力は、学校の成績向上だけにとどまりません。

子どもたちの日常生活や、学習態度全体にも大きなプラス効果をもたらします。

【そろばん経験者に見られる変化】

  • 計画的に課題に取り組める(自己管理力UP)
  • 目標達成に向けてコツコツ努力する習慣が身につく
  • 困難にぶつかってもあきらめず取り組む粘り強さが育つ

【学校生活での実例】

  • 宿題を早く終わらせる
  • 計算テストや漢字ドリルに前向きに取り組む
  • 長時間の授業中でも集中が持続しやすい

このように、そろばんで育った「学ぶ力」は、あらゆる教科・場面でプラスに働きます。

結果として、学校全体の成績向上や、自己肯定感アップにも直結するのです。

検定・試験対策のポイントと注意点

検定試験合格証書

そろばん学習の大きな節目となるのが「検定試験」です。

検定に合格することで、子どもたちは自信を持ち、さらに高みを目指すモチベーションにもつながります。

ただし、検定は「なんとなく挑戦」するだけでは合格できません。

正しい準備と、試験特有の注意点を押さえておくことが合格への近道です。

この章では、検定対策に必要なポイントを、初心者にもわかりやすく解説していきます。

そろばん検定・珠算資格の種類と内容

■ 目的に合わせて選ぼう!そろばん検定の種類と特徴

そろばんの検定にはいくつか種類があり、それぞれ目的やレベルが異なります。

【代表的な検定の種類】

検定名実施団体特徴
日商珠算検定日本商工会議所・かけ、わり、見取、暗算の
 基本種目のみ
・難易度高
・10級~10段まで
全国珠算教育連盟検定全国珠算教育連盟・3級から応用計算(文章問題)が出題
・3級から伝票算が出題
・段位から開法(√計算)が出題
・基本種目は難易度低
・15級~10段まで
日本計算技能連盟検定日本計算技能連盟・かけ、わり、見取、暗算の
 基本種目のみ
・難易度低
・15級~20段まで

目指す進路(中学受験・履歴書資格)を考慮しつつ、子どもに合った検定を選ぶことが重要です。

試験・昇級試験の準備とスピード練習法

■ 本番に強くなるためには「時間管理」と「パターン慣れ」がカギ!

検定対策では、普段の練習とは違い、「制限時間内に正確に解くこと」が求められます。

そのため、問題を解くスピードを意識した練習が必須になります。

【検定準備の具体的ステップ】

  1. 本番と同じ形式(かけ算・わり算・みとり算)で模擬試験を繰り返す
  2. 問題のパターンを暗記する勢いで、反射的に指を動かす練習をする
  3. 解く順番を固定し、迷わず次の問題に移るクセをつける
  4. 1セットあたりの時間配分を決め、途中で「時間切れにならない感覚」をつかむ

【効果的なスピードアップ練習法】

  • 1回の練習時間をストップウォッチで測り、記録をつける
  • 正答数より「ミスゼロ」で完答できた回数を重視する
  • 難しい問題にこだわりすぎず、標準問題を確実に取る意識を持つ

特に、「焦らず最後まで完走する」力をつけることが、検定本番で合格を引き寄せる最大のポイントです。

日商検定で注意することと合格の目安

■ 日商珠算検定は「正確さ・スピード」重視!

日商珠算検定(日本商工会議所主催)は、全国共通基準で行われるため、合格には一定以上の正確性とスピードが求められます。

【日商検定の合格基準(例:3級)】

  • 各種目(かけ算・わり算・みとり算)で7~8割以上の正答率
  • 総合点で合格基準をクリアする必要あり
  • みとり算は、暗算力と素早い見直しが命

【注意点】

  • 1つでも大きなミスがあると合格が遠のくため、ミス防止意識が超重要
  • スピードよりも、「1問ごとに確実に正答すること」を優先する
  • 問題用紙の読み間違え、転記ミスも注意!(意外と多い)

また、試験当日は緊張して普段の実力が出せない子もいます。

模擬試験を何度もこなしておき、「検定スタイルに慣れておく」ことが、合格率をぐっと高めます。

東谷珠算塾主催の「本番さながら模擬試験」で合格力を磨こう!

そろばん検定に確実に合格したいなら、実際の試験に近い環境で練習しておくことが非常に重要です。

東谷珠算塾では、日商珠算検定に特化した「本番模擬試験」を開催しています。

本試験同様の緊張感の中で演習できるため、受験当日のパフォーマンス向上に直結します。

【東谷珠算塾 模擬試験概要】

  • 実施時期:偶数月の月末日曜日の午前中(12月のみ月末の前週日曜日)
  • 受験費用:
     ・珠算のみ 2,500円
     ・暗算のみ 2,500円
     ・珠算+暗算同時受験 4,000円
  • 対象地域:日本国内限定(答案用紙の郵送返却のため)
  • 参加条件:一般参加もOK!東谷珠算塾に在籍していない方も受験可能
  • 対象級位:日商珠算検定(珠算・暗算級のみ)

【模擬試験後のサポート内容】

  • 採点後、フィードバックコメント付きの答案用紙を返送
  • 合格者には「合格シール」と「合格認定証」を授与
  • 特別表彰あり!珠算3級〜1級合格者には、メダルと額縁を進呈

【ここがポイント!】

  • 本番と同じ問題形式・制限時間で、リアルな受験体験ができる
  • 間違えた箇所のフィードバックが明確だから、次に向けての課題がすぐわかる
  • モチベーションアップ!メダルや額縁認定証で成功体験を強化できる


検定合格を本気で目指すなら、東谷珠算塾の模擬試験で実力試しをしてみませんか?

そろばん進級に必要なテキスト・問題集の選び方

そろばんとプリント集

そろばん学習で確実に進級を目指すには、教室だけでなく、家庭での練習環境作りが非常に重要です。

その際に欠かせないのが、子どもに合った「テキスト・問題集」の選び方です。

ここでは、学年別に適した教材や、効果的な家庭学習の進め方について詳しくご紹介します。

おすすめのテキスト・問題と学年別の使い方

■ レベルに合った教材選びが「伸びる練習」への近道!

子どもの年齢や進級レベルに応じて、使用するテキストや問題集も変えることがポイントです。

【学年別おすすめ教材と使い方】

教材名学年レベル特長
それいけぱちぱちランドシリーズ
※リンク先は、1の問題集です。
その他のシリーズはリンク先でご確認ください。
幼児(年少~年中頃)初心者~10級導入・幼児〜小学校低学年向けに開発された、楽しく学べるそろばん教材
・リズムよく数える「ぱちぱちトレーニング」で、集中力と計算力を育成
・色使いやキャラクターを取り入れ、子どもが親しみやすい工夫が満載
・基礎から応用まで、自然にステップアップできる構成
・ゲーム感覚で取り組めるので、そろばん初心者にもぴったり
・ちびっこそろばんの本→プリント集→本・・・の繰り返しがおすすめ
ちびっこそろばんシリーズ
※リンク先は、問題集0~3+プリント集14~11級のセットです。
その他のシリーズはリンク先でご確認ください。
幼児(年長)~小学校低学年初心者~3級・未就学児向けのそろばん教材シリーズ
・イラストやシールを活用し、飽きずに取り組める工夫が満載
・数字の読み書きや、簡単な珠操作を自然に身につけられる
・ゆっくり段階を踏むカリキュラムで、基礎力をしっかり育成
・保護者向けのアドバイスも掲載され、家庭学習にも最適
・それいけぱちぱちランドの本→プリント集→本・・・の繰り返しがおすすめ
いちばんわかりやすいそろばん入門小学生~大人初心者~3級・指の使い方からかけ算・わり算まで、イラストを見ながら玉の動かし方を楽しく練習できる構成
・初心者向けにわかりやすく解説されており、子どもでも楽しんで学べる内容 ​
・基礎基本がしっかり書かれており、独学でも理解しやすいと好評 ​・練習問題が含まれているが、練習量が少ないとの指摘もあり
・175ページのボリュームで、そろばんの基本から応用まで幅広くカバー
・後述の検定試験用問題集またはプリント集との併用がおすすめ
朝日プリント社 珠算問題集 
※リンク先は、日商の問題集です。
その他の連盟・級はリンク先でご確認ください。
全学年対象10級~1級
有段位
※珠算プリント集もあり
※暗算問題集・プリント集もあり
・多様な検定に対応:​日商、日珠連、全珠連、全珠学連など、主要な珠算検定団体の試験形式に準拠した問題集が揃っている​
・級位別のラインナップ:​10級から段位まで、各級位に対応した問題集が用意されており、学習者のレベルに合わせて選択​
・実践的な問題構成:​各問題集には、見取り算、掛け算、割り算、暗算、応用計算など、検定試験に必要な問題がバランスよく収録
・塾や学校での採用実績:​多くのそろばん教室や学校で採用されており、信頼性の高い教材として評価されています。

教室以外でも、家庭で手軽に取り組める教材を揃えておくと、日常的な練習リズムが自然と身につきます。


テキスト選びのポイントと家庭学習への活用

■ 「子どもが楽しく取り組めるか」が最大のポイント!

テキストを選ぶ際は、「難易度」や「問題量」だけでなく、子どもが楽しく続けられるかを最優先に考えましょう。

【テキスト選びのポイント】

  • 成功体験を積みやすい内容(いきなり難しすぎない)
  • イラストや色使いが明るく、子どもが親しみやすい
  • 1ページあたりの問題量が適切(幼児・低学年は特に注意)

【家庭学習での活用例】

  • 朝食後や夕食前の「すき間時間」に1〜2ページだけ取り組む
  • 正答できたらシールを貼るなど、達成感を演出する
  • 習慣化したら、徐々に「タイムトライアル形式」にステップアップ


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進度に応じた問題・難易度の調整方法

■ 「できる!」を積み重ねることが、自然な進級に直結する

進級ペースは一律ではないため、子どもの成長に合わせて問題の難易度や量を柔軟に調整することが大切です。

【進度に合わせた調整のコツ】

  • 苦手意識が強い時は、「少し簡単な問題」に戻って自信を回復させる
  • 得意になってきたら、「検定本番レベル」の問題で実戦力をつける
  • 1冊を繰り返し解くよりも、「同レベルの別問題集に挑戦」して応用力を磨く

進級のためには、「今の自分にぴったりの問題」に毎日取り組むことが最短ルートです。

しっかり基礎を固め、着実な進級を目指しましょう!

まとめ|そろばん進級は、確かな力を育てる最高のステップ!

そろばん学習は、単に計算が速くなるだけではありません。

続けることで、

  • 計算力・暗算力の向上
  • 集中力・理解力・自己管理力の養成
  • 自信を持って挑戦する姿勢の育成

といった、子どもたちの将来に役立つ一生ものの力を育てます。

進級ペースには個人差があるものの、大切なのは「焦らず、自分のペースで一歩ずつ進むこと」です。
適切な練習とサポートを続ければ、どんな子でも確実に力をつけていくことができます。

そのためにも、

  • 年齢や理解度に応じたテキスト選び
  • 家庭学習の工夫
  • 検定・模擬試験へのチャレンジ

といったステップを積み重ねることが、スムーズな進級と大きな成長につながります。

もしあなたが、

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投稿者プロフィール

なつみ
なつみ
6歳から19歳までそろばん教室に通塾。
全国大会・地方大会多数出場&優勝・入賞経験多数。

29歳からそろばん講師を始め、
オンラインでのマンツーマンレッスンを中心に
現在は30名の生徒を指導中。

趣味は、ゲーム、アニメ、漫画、映画、
YouTube、ネイル、手芸、食べること。

生粋の大阪人です。